~水曜日~

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~水曜日~

 その、まさかだった。 「よぉートオル!元気かねっ」 「あのなぁ…」  呆れて言葉がなかなか出てこない。昨日と同じく0時前のコンビニの花壇。こいつは一体、ここで何をしてるんだ? 「お前、今日もこんな時間に出歩いて、本当に大丈夫なのか?」 「大丈夫大丈夫、あたしはいーの。それよか今日は、何を買ってもらおっかなあ。コンビニって色んなものあるんだよね。お寿司なんて売ってないかなあ?」  俺は今日も何か買わされるのか。そして今度は寿司ときた。 「寿司は確か…ここならあったと思うけど。でもコンビニの寿司なんて、あんま美味くないと思うぞ」 「いーよいーよ、ね、お願い!」  顔の前で手を合わせるハナ。昨日と同じく、疲れ切った俺の頭はこの強引さをはねつけるいい方法を見つけるよりも、受け入れることを選ぶ。 「分かった、分かったよ、もう」 「よっしゃーっ、一緒に食べよう!」  もうとにかく気の済むまで食べさせてさっさと帰そう。そう決めて、俺は普段手を出すことのない握り寿司8貫セットと、自分用に缶ビールを買う。
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