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俺の同室者
また、誰かの靴がある。
俺こと末永智久は、同室者の彼と、彼が連れ込んだであろう男の靴を一瞥して自室へ入る。
素早く制服を脱ぎ、少しオーバーサイズの灰色の部屋着に着替える。
靴下も脱いで洗濯袋に投入し、足を洗ってすっきりする。
そして、スマホを取り出しベットの上に寝転んだ。
俺は私立の全寮制男子校、みつば学園に通っている。
全員が全員、良家の子息というわけではなく俺のような平凡な家庭の子もいるが、それなりにいい家の子もいて、みつば学園はなかなか設備が整っていたりする。
例えば寮の部屋。二人一部屋で玄関とリビング・キッチン等は共同だが、自室はなかなか広く、ベットもダブル。更に風呂もトイレもついている。
洗濯物も洗濯袋と言うものに入れておけば、俺達が学校に行っている間に、清掃の係が来て回収して行ってくれる。
寮といえば、狭い部屋に二段ベット、トイレ付きで風呂場は大浴場で時間指定あり。と思い込んでいたので、実際見たときは驚いてしまった。
そんでもって俺の同室者はよく男を連れ込んでニャンニャンしている。防音なのであまり聞こえたりしないが。
男子校で寮。閉鎖された空間のおかげ?せい?か、みつば学園は同性愛が常識化していた。
親衛隊なるものもあるし、生徒会、風紀、それ以外でも文武両道、眉目秀麗な生徒は人気が有りすぎて、Sクラスというものも存在する。
因みにAクラスは、Sに劣るが文武両道な生徒のクラス、Bクラスは運動か勉強、どちらかが得意なクラスとなっている。Cクラスは平均的な能力のクラスで、Eクラスは少し厄介な人が集まるクラスだ。
俺と同室者はBクラスである。基本的に他のクラスの人と同室になることはない。
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