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誰かに見られるかも、と入り口を気にしていると、都筑さんはこのまま私を冷蔵庫の影に引っ張り込み、改めて背後から襲ってきた。
腰の骨盤を押さえられ、うなじから首筋、耳、頬と唇をつけられていく。
「答えないと止めてやらない」
ああ、ダメだ……。
体が震えるばかりで何も考えられない。
いつもツンケンしている私が大人しくされるがままになっていて、おそらく都筑さんも不思議がっているだろう。
骨盤に添えられた手も遠慮がちになっている。
「忙しくて、出られなかっただけです……」
「……嘘つくな」
背後からは終わり、今度は向き合いにされた。
壁だった視界が都筑さんでいっぱいになる。
彼は余裕のある顔をしていたが、おそらく私はそうじゃない。
その証拠に、私の表情を見た彼は、つられて一気に赤くなった。
「……なんて顔してるんだ、有村」
そうでしょう、きっと四十五度のお風呂に一時間入ったような顔をしているはず。
恥ずかしくて指で顔を隠してみるも、都筑さんは目を離さず、ガッツリ見てくる。
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