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今朝だって、席でパンくわえてたから
『あれ先輩、今メシですか』って聞いたら『うん…寝坊した』ってくわえてる顔が!
オレは髪をくしゃくしゃ掻き乱した。
たまらん、可愛いすぎ!
男なのに。男だけど……守りたい。もう、傷ついてほしくない。
先輩は、沢村さんと付き合ってたなら、男オーケーなのかな。それとも沢村さんだったから、なのかな。
あの時、もし勘違いされずに、そういう好きだって認識されて……拒否されてたら。距離をおかれて、今までみたいに話せなくなったら。
――いやだ。それはいやだ。
嫌われたくない。そばにいたい。
「はあ……」
こんなに、誰かを想うなんて、初めてだ。
***
『あ……っ、尾形……』
『先輩……』
白く滑らかな肌に指を這わせるたびに、その持ち主は甘い声を上げる。胸の突起はすでに二つとも固く立ち上がり、オレの唾液でてらてらと光っている。それをまた強く抓り上げる。
『やっ、あん……っ』
艶やかな声とともにビクリと全身を奮わせる。
『先輩……好きです……』
『ん……っ、俺も……あっ』
細いけどしっかり筋肉のついた両足を開き、自分の猛々しく反り返っているモノをあてがう。
『先輩……っ、入れますね……』
恥ずかしいのか先輩は腕で顔を覆って、こくりと頷いた。
『あっ……!』
『先輩……っ』
がばりと布団から跳ね起きた。心臓がどくどく音を立てている。
「何だ……夢……?」
冷たい感触に、思わず下半身を見るが確認しなくても分かる。
「マジか……嘘だろ?」
はあああ、と大きなため息をついて、両手で頭を抱えた。
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