another2 食事

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 スープやパン、サラダ、ステーキが並ぶ。 「………。」 手をつけない竜。 「大丈夫ですよ。竜。毒などは入っていません。じゃあ、私が先に食べてみせれば安心でしょう。」 とライトが言うが否や食べた。 「ね。大丈夫でしょう。遠慮しないで食べてくださいね。」とライトは微笑んだ。  黙々と食べ進める竜。  わかりづらいだろうが、気に入っているということだ。  小動物みたいで可愛い。  しかし、襲いたいのを我慢しなければならなかった。  そんなことをすれば、せっかく築いた信頼関係が瓦解するのが目に見えている。  食べ終わると、ライトの膝の上に乗る。  ファイナルたちとシャイニングたちは羨ましそうに見ていた。  身の危険を感じたライトは 「竜。大事な話があります。」 と言った。 「うん。なんとなくわかった。」と竜。  するとちょうど、 「何だよ。朝っぱらから人を呼び出しておいて。」とブレイブが店に入る。 「何かあったの?」と続けて葵も。 「いいタイミングだ。葵。ブレイブ。」 とダークが言う。 「なんか、可愛くなってんな。」 とブレイブ。 「かわいい!洋服を着替えさせたら、もっと可愛くなるわ!」と葵ははしゃぐ。 「いい忘れていたけど、今の竜を外に連れ出すわけにはいかない。」 とファイナルが言う。  その瞬間、葵とブレイブは撃沈した。
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