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凪「着いたよ。」
萌「ここ?!デカすぎじゃね?!
こんなデカい扉、二次元でしか見た事ないわ。
…王道ktr!!でも、王道って洋風じゃなかったけ?((ボソッ」
こいつ心の声漏れすぎじゃない?
本人、気づいて無いみたいだし…。
萌「あのさー、耳栓とか必要な感じー?
俺は準備満タンよー!」
凪「僕の顔で騒音になる程だと思う?思うなら眼科か精神科に行くことをオススメするよ。」
萌「またまたぁー。前髪あg「何?」…何でもございません。あい。」
凪「行くよ。」
ギィィィイー……
萌「広いなー。それに、天井高くね?」
凪「そう?慣れだよ。細かい事気にしてたら、此処では生きてけないよ。」
萌「あい。師匠。…あ、あそこ空いてる。」
師匠って何さ。
ガタン ガタン
萌「なーに食べよっかなー?」
凪「…よく、パッドでメニューが見れるって分かったね。」
萌「なんたって、王道学園ですから。腐男子なめぇんなよ☆
(ちょっと、違うけどね…。)」
おうどぉがくえん?ふだんし?何語だ?
萌「俺はたらスパにしよー。」
凪「僕は親子丼にする。そこのボタン押して。」
「失礼します。」
萌「…えっ?う、ウエイターさん?着物なの?」
「はい。」
そう。この学園の食堂の従業員は、薄緑色の着物に黄色の帯、白いタスキ掛けといった制服になっている。
凪「親子丼と「たらスパお願いしまーす!」」
「はい。ご注文は以上で宜しいですか?」
凪・萌「「はい。」」
「それでは、ごゆっくり。失礼しました。」
萌「ねぇねぇ。親子丼好きなの?」
凪「…好きって訳じゃない。じゃあ君は毎食同じ、好きな食べ物を食べるのかい?」
萌「いやいやー、気になっただけさー!!」
うわ。完全に僕嫌な奴じゃん。だから、いつまでも1人なんだよ…。
萌「あとさー、俺のことは“君”じゃなくて、名前で読んでよー!」
凪「な、何で?」
萌「いやー、俺のこの学園生活、最初の友達になって欲しいなぁーって…ハズカチイ//」
凪「…え?僕何かでいいの?地味だよ?何にも取り柄がないよ?」
萌「いやいやいや!さっき俺を助けてくれたし、食堂まで付き合ってくれたじゃん!それって、充分、面倒見がいいっていう取り柄じゃない?」
ふーん。何かいい事言うじゃん。
1人位、1人位なら友達って奴を作ってもいいかな?
凪「…ありがと。よろしくね。萌留。」
ビシッ あれ?何かフリーズしてない?
萌「あ…あ、あぁ。よろしくな。凪櫻!!
あとさ、何か萌留って長いから萌でいいよ!!」
凪「了解。」
「お待たせしました。」
凪・萌「「ありがとございます。」」
萌「…なんと!驚かれない!!!((ボソッ」
「失礼しました。ごゆっくりどうぞ。」
萌「おいしそー!」
凪・萌「「いただきます!!」」
あ、結構美味しい。
萌「うめぇー!あのさ、ここの生徒って結構礼儀正しい系?」
凪「当たり前じゃん。だって、ここに来る大半の生徒が御子息様だよ。礼儀がなってなかったら話にならないじゃん。それに、学園の教育課程で礼儀は重要視されてるんだよ。」
萌「あ、さいですか。」
モグモグモグ
それから、何も話さずに食事を取り続けた。
しかし、その平穏は直ぐに崩れ去っていった。
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