First kissは夢の中

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幼なじみの直也は、よくアポなしで私の部屋にやってくる。 物心ついた頃にはすでに家族ぐるみのお付き合いなお隣さんというヤツで、 相川家と西川家にはお互いの家の合鍵が完備されているという馴染みっぷり。そのお陰で、14歳という思春期真っ只中だというのに私のプライバシーは この男に侵害されまくっている。今日も梅雨時期でただでさえ不快指数は高いというのに、部活のこととか友達の南がこけたとか(南の話はちょっと面白い)、直也のマシンガントークが炸裂している。 「ねえ直也、いくら幼なじみとはいってもさ、こんなに出入りが頻繁だと彼女がイヤがるよ?」 「ん?今彼女いないから無問題」 じゃあ昨日の放課後誰もいない教室で『ナオ~』なんて甘い声を出して直也に纏わりついてた子や時々私のところに『相川さんって西川のなんなの』とかいいにくる子たちは直也にとって何者なのでしょうか。
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