イタズラ大好きゲンガー兄弟(限定健全版)

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「ふぁ~・・・暇だ・・・」 とある森の木の上に座り、あくびを噛み締めながら生理によって目から溢れた涙を共に目を擦る、全身が紫色のポケモン・・・ゲンガーは充血しているような真っ赤な目で雲一つ無い青空を見上げながら、自身の現状をぼやいていた。 「おーいゲン兄(にぃ)!」 「んぁ・・・? どうしたんだガー」 ふよふよと宙を浮いてゲン兄と呼びながら木の上に座っているゲンガーに近付くのは、同じ個体のゲンガー。どうやらこの二匹は兄弟のようだ。 ウトウトしていた意識から呼び覚まされ、薄目で自身を呼ぶ自身と同じゲンガーをガーと呼び、何事かと尋ねる。 「さっき散歩してたら面白そうな奴らを見つけたんだよ!」 「面白そうな奴ら、か・・・」 「勿論・・・行くよね?」 「・・・案内しろ」 「ゲッゲッゲ・・・こっちだよ!」 立ち上がり、元からのニヤニヤ顔をより一層歪んだ笑みに変え、同じく口の端を吊り上げて笑うガーの後についていくゲン。 少し移動した所でガーが止まり、指を指した先にはあるポケモンが二匹いた。 「ほら、アイツら!」 「ほう・・・確かに面白そうな奴らだな」 「どうするゲン兄?」 「そうだな・・・ガー、お前は──」
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