聖獣の儀と甘いキス

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「シオン…それ…いやだ」 「それって?」  その目の事を伝えたつもりなのに、掴まれた竿を器用に弄られる。その度に自分自身の冷静さも失っていくのが分かる。 「ぁ、ひ、…ぁ、あ、は、離してくれ…頼む…」 「なんでだ?」 「おかしいんだ…」 「」 「ひ、んぁ、ぁ…ぁ」 「気持ち良いだ、ウィリアス」  シオンの手が止まらない。腰が跳ねるのも止まらない。コントロールできない熱が下肢に溜まって、あろうことかこの歳になって漏れそうな感覚が込み上げていた。 「き、気持ち良い…気持ちいいから…だからはなや、ひぁぁ、ぁあ! 漏れる、ッッ!シオンはな…ぁ、あぁあ‼︎」    ビュクビュクと勢いよくウィリアスが自分の腹の上に吐精させる。出してる間も上下に擦られ、残滓が最後にぴゅっとシオンの手を汚した。 「凄い量だ…本当に自分でしないんだな……」  ペロッと平然と吐き出したものを舐めるシオンに、ウィリアスが目を見開いた。同時にシオンの目が見開かれた。月明かりに照らされたシオンの顔が酩酊したようにうっとりとする。  暗いせいなのか、シオンの薄い金色だった瞳が濃くなっているように見えた。  息を整えるウィリアスの体に覆い被さり、吐き出した蜜をシオンが舐め取っていく。皮膚の敏感な腹の上を、温かく柔らかな舌が這う。  なんのためにいつも鍛えているんだ。こういう時に相手を押し除ける事くらい容易いはずなのに、体が重くて押し除けられない。力なくシオンの頭を押し除けようとするが全く相手にされなかった。  敏感な場所を刺激され続け、吐き出したものを全て舐め取られた頃には、ウィリアスの楔が勃ちかけていた。 「体の力は入らないくせに、ここだけは別のようだな…次、漏れそうな時はと言うんだ…ウィリアス、いいな?」  体を這う刺激が止まり、ウィリアスはやっと大きく呼吸を整えていた。聞こえているはずのシオンの声は全くウィリアスの耳には入っていなかった。  息が整いきる前に、シオンはウィリアスの足を広げ、勃ちかけていたものに口を寄せた。 「シオンなにを…ひぁん! ぁ、ぁ、あ゛ッッ」  暖かくて柔らかいものに包まれ、その瞬間キュッと楔が太く硬く伸びた。ふっと鼻で笑ったシオンの息が鼠蹊部にかかる。  じゅぷっ、じゅぷっと下肢でシオンの頭が上下している。深く咥え込まれる時、頬の壁で先端を擦り、抜くときには強く吸い込まれる。開かされた膝がシオンの動きに合わせて細かく動く。いけないと分かっているのに、腰が勝手に動いてシオンの口の中を自分から擦ってしまう。 「シオんぁ、ぁ、あッッ、ひ、出る」  気持ちいいもイクも言えてない。フフッとまたシオンの息が肌に掛かる。 「離して、ぁ、シオンぁッッシオン‼︎ 出る‼︎」  ウィリアスが叫んでもシオンは止めなかった。むしろ舌先で鈴口を抉られ、ウィリアスの腰が一際大きく跳ねた。  殿下の口に出すなんて絶対にできない…でも、もう… 「ぁん、ぁ、ぁぁっ‼︎」  ギリギリの所で、ウィリアスは自分のものの根本をギュッと握りしめて吐精を防いだ。  ちゅぷっ…  銀色の糸を引いて、シオンが顔をあげた。 「出さずにイクつもりか? まぁ良いが…私はやめんぞ?」 「え? …んぁ! ひぁ、ぁ、ぁあッッ!」  根本を抑えたままのものを、キャンディでも舐めるようにまた咥え込まれた。 「らいていいうぉ」  それから2回は耐えられた。大きく腰を振るわせて、玉がはち切れそうな衝撃が走る。先に限界が来たのはシオンの方で、最後は手を押さえつけられて強く吸い込まれた。 「や⁉︎ ぁ、ぁああッッ‼︎」  長く我慢させらた吐精は、その分長かった。ビュ、ビューッと口の中に思い切り吐き出し、もちろん残滓まで吸い尽くされる。  でもそれで終わりでは無かった。開かされた足の間に、ゴリッとした熱いものが押し当てられる。それがなんなのか、力なく投げ出された手を掴まれ、それを握らされた。  太くて熱い…そして固い…  その上からシオンの手が添えられ、上下に一緒に動かされる。先端は熱くぬりを帯びている。それを尻たぶの奥の蕾に塗りつけられる。一瞬潜り込みそうになり痛みが走った。 「いっ…」  シオンは力を込める事なく、蕾から玉、裏筋を合わせて擦った。太かったシオンのペニスが一回り大きくなると、蕾に向かって熱い蜜を吐き出した。 「お前はもう私のものだ…」  遠くなる意識の中、耳元でそう囁かれた。 第二章 終 新年からエロかよと… 更新少なくてすみません。 次は別の作品を更新します。 皆さんのお年が良い年になりますように。 、、、 新年から地震に津波ですね。 とりあえず生きていられて良かった いつ何が起こるかわかりませんね。 命を大切に、細々と更新したいです。
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