4月24日

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異変が、始まったのは4月24日 いつもと変わらぬ朝を迎え 学校に向かい、放課後、友達と別れ 裏庭で、当番の花壇に水をやっていると 真っ赤な髪をザンバラにした、恐ろしいピエロのマスクを被り、紺のツナギを着たヤツが現れ、 僕は首を絞められ 意識が無くなると 自分の部屋のベッドて寝ていた。 怖い夢でも見たかと、台所に向かうと、母は味噌汁を、かましながら 父の帰宅と食事の話をしだした。 狐に摘ままれたように頷き、通学路に向かうと前を歩く、おじさんがつまづく、 そして女子高生が丁字路でスマホを開いた。 …夢で見た光景と一緒だ… 僕は、不安な気持ちで、曲がり角に向かうとランニング中の野球部が通る なんだ? 不安な気持ちのまま学校につくと、丸刈り頭の高橋浩介(たかはしこうすけ)が話かけてくる 「おっす智也。知ってるか?明日」 「家庭訪問が家て話か?」 僕は、夢で聞いた話を答えると 「なんだよ、知ってたのかよ」 「…いや、なんとなく」 気持ち悪さを感じながら席につくと 結んだ雑巾が飛んできた 「おっ悪り、悪り、智也」 席の後ろのスペースで雑巾をボール代わりに野球をしていた体格の良い寒河江幹夫(さがえみきお)が謝る。 夢と一緒だ…。 僕がボーと雑巾を握りしめていると、幹夫は雑巾を奪い、ピッチャーをしているノッポの江口友之助(えぐちとものすけ)に投げ、ホウキを構える。 「次はホームランだ」 僕がボソッと口にすると幹夫は 「次はホームランだ」 と口にした。
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