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僕の異変に浩介は眉を潜め
「どうした?智也」
「いや、なんでもねえよ」
夢で見た事あるなんて言ったら、変なヤツに思われる、そう思い黙っていたが、
その後の学校の1日は、夢で見たものと、全く、一緒だった。
じゃ、ピエロのマスクのヤツも現れるのか?
そんな恐怖のなか放課後になり
僕は、そそくさと帰ろうとすると、さらりとした髪の若い担任の沖田昴先生が
「おい、智也、花壇の当番お前だろ?ちゃんとやれよ」
そう声をかけてきた。
「あの、先生」
僕は、なんとか断ろうとするが
「あと明日、家庭訪問お前の家になったから、お母さんに行っとけよ」
そう言ったあと、先生は女子生徒に囲まれ、断る機会を逃した。
夢だ、夢に決まってる
僕は無理に言い聞かせ、裏庭で、花壇に水をやっていると、後ろに人影が見え、
振り向くと、夢で見たピエロだった。
恐怖に駈られ固まると
ピエロはクワクワと笑い
有無も言わさず首に手をかけ締め上げ
僕の意識は遠のき、
気づくと部屋のベッドで寝ていた。
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