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通学路では、前を歩く、おじさんが、つまづき
丁字路で女子高生がスマホを開いた。
同じだ…。
繰り返しみた光景
曲がり角でランニングする高校生の野球部が通り過ぎると、僕は学校に向かわず反対側に走り出した。
ちくしょー殺されてたまるかよ
どれくらい、走ったろう、見慣れない景色のなか、とぼとぼと歩いていると、
通りの奥から制服を着た、お巡りさんが自転車を、ひきながらやってきて
険しい顔で僕を見る。
目をそらすが、
「君、ちよっといいかい」
そう言われ、連れ戻されるのと、母に連絡されると脳裏をかすめ
くそっ!
と僕は、また走り出した。
「ちょっと、待ちなさい」
後ろで、お巡りさんの声が響く
急いで走り公園の遊具の土管の中に隠れると、はあはあと息を整える。
なんで?こんな目に
背中をあずけ目を瞑ると、いつの間にか眠ってしまっていた。
夕闇が迫るなか、土管から抜け出し、これから、どうしょうと考えていると
砂場に人影が映り、ハッと振り返ると、ピエロが立っていた。
なぜだ?
僕が疑問のなか
ピエロはクワクワと笑い
首を絞め
意識を無くすと自宅のベットで目が覚めたのだった。
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