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11日目『SF×探偵物400字』
「それがどこにあるかなんて、僕に言わせれば簡単なことだ」
サナはふっと笑うと、なにかの鍵をチャラっと指先で回した。
「敢えて犯人なんて言い方はしないよ、盗む気持ちなんてなかったんだから」
サナの視線が僕に向かって、僕は緊張する。
「とにかくその宝石はすごく素敵だったってことだよね?値打ちがわからなくてもさ。でもわかってほしかったけどね、君の年齢なら」
サナの視線に気が付いたママが僕の方を見る。
「昴、あなた・・・」
ママの瞳が悲し気な色を持った。
「違う、ママ。盗む気なんかなかった」
「そうさ、昴はちょっと作ってみたかったんだよね、ミカちゃんにあげたくて」
綺麗なブローチだから紙粘土で作る見本にしてたんだ。でも裏側の針が壊れて。
「駅前の山際宝石、昴が貯金はたいて修理に出してる」
サナはにこりと笑った。
「言ってくれればいくらでも見せてあげたのに」
「それは無理さ、だってミカちゃんのことまで知られちゃうからね」
「ママ、ごめんなさい」
僕は財布の中の預り書をママに渡した。
「とにかく、人間は早くタイムマシンを完成させることに力を注ぐべきだ。そうすれば警察も探偵もいらない、犯人はすぐにわかるから」
そう言い残したサナは、また鍵をチャラと鳴らしてから僕の机の引き出しに入って行った。
↓
ドラえ〇んはSF?
SFは書いたことないよ( ;∀;)
頭かたいからムリ(>_<)
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