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みんなの人気者で常にクラスの中心にいた太陽は、まるで光に向かって伸びている向日葵の花のような人だった。
クラスの片隅にいるような私とは違って、どこにいてもキラキラと輝く光の中で生きていた。
きっと幼馴染みという関係でなければ、私達は関わることすらなかったに違いない。
私にとって太陽は、幼馴染みでもあり憧れの人だった。
“__水脈。僕達はずっと一緒だよ”
幼い頃、私にそう言ってくれた太陽の声が耳を澄ませば聞こえてくる。
……太陽。ずっと一緒だよ。
と、心の中で呟くと私は少しだけ口元を柔く緩めた。
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