第2章

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第2章

ファンタスティックで豪勢な大きな門を見てしばらく動けなかった。 門の入り口には早速魔法のようなものが使用されており、門に青い膜が張っていて、そこに向かって列ができていた。 いろんなひとが並んでいて、家族連れや中年のおじさん、アフリカ系の黒人だったり。 アルカディア国は途轍もなく大きい国だ。 1日にこんな人数の人が毎日入国していても大丈夫らしい。 それは、多分魔物と戦って死んでしまう人が多いのも大丈夫な理由なのだと思う。 入国審査は、一般的なものと対して変わらない。 門の青い膜を通ると、その者が犯した罪や肩書き、家族構成などが瞬時に記録される。 違法な物を持ち込もうとすると警報が鳴り追い出され、警察に突き出されるそうだ。 そういう簡単な入国審査だからか、意外とすぐに順番が来た。 「こんにちは。」 「コンチワ!!」 真面目そうな門番の人と、元気な門番が挨拶してきた。 「…こんにちは。」 「うわぁ、怪しい。怪しい格好だ!」 「コラ、見た目で判断すんな。」 怪しそうに見えるらしい。フード付きのマントを着ているだけなのに。 元気な門番の頭を叩いて真面目そうな門番に謝られた。 「すみません。どうぞ通ってください。」 通行の許可をもらったので通った。その膜に感触は感じられず、特に何事もなく通ることができた。 通り終わると受付がずらりと並んでいて、受付嬢が最終確認やこの国の説明をしてくれた。 「ようこそです!楽しんでくださいね!」 笑顔で送り出してくれた。 受付を抜け、しばらく歩くと街並みが見えてきた。 身長が二メートル超えている人や耳や尻尾が生えている人がいた。街は賑やかで陽気な音楽が流れ、あちこちで笑い声が聞こえた。 お店が並び日本では見慣れないお店や単語がたくさんあった。 どうしよっかな。まず、冒険者ギルドに行こうかな。 ちなみに、この国に入った瞬間から魔法は使えるらしい。 ステータスって言うんだっけ? そういうのを見るにはギルドに行かないと見れないとさっき教えてもらった。 地図をもらってっていたのでギルドへ着くのは簡単だった。
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