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望月はそんな私の顔をみてくすりともしなかったし、どこか得意げな顔をするのでもなかった。彼はすこしだけぼうっと私の顔を見つめたあとに、ゆっくりななめ左下に顔をそらし、瞳を開けたり閉じたりしながら、唇をきゅっと締めていた。 望月のことを思い出すと、望月がいちばん好きな動物のことを一緒に思い出す。彼の好きな動物はウサギだそうだ。それも、耳がピンと立っているほうが、望月の好みのフォルムらしい。
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