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「新年を迎えて 元旦 私は昨日 家で留守番をしていた祖母に訊いてみた。昨日 なんか黒い鳥みたいな紙みたいなのが空行ったり来たりしてたんだけど おばあちゃんはあれ何か知ってる?と」
「その時祖母は 息子である私の父にお前は見えなかったんだね?と言いつつ まゆをひそめ語ってくれた。 あれはその災厄とか魔とか言うものだよ」と
長沼君 唖然とした顔つきで「ええ なんか見ちゃいけないものだったんですか?」
「祖母も詳しいことは知らないようで そっと語ってくれたのは 大晦日とか節分とか 所謂 季の変わり目狭間では この世と他の世界との合間がはっきりしなくなり そう言った厄やら魔みたいなものがうろつくんだよ それで まだ感性の瑞々しさを失っていない子供とかが見たりすることがある まぁ それがすぐそばまでやって来たりしなきゃ 気にしないでいいんだけどねっと」
「ウワァ それ大人が見えなくて そいつ接近してたらヤバイじゃないですかぁ」
「まぁ感性の鋭い人なら避けるだろうがね ちなみにその年のはじめ 近所ではおたふく風邪元旦大流行してね 最初に黒いのを見つけたS枝が始めに罹患したりしたがね」
「ええ それなんか避けることできないんですかぁ?」
「まぁ 私が祖母から聞いたのは 節気の催しきちんとやることだと つまり節分には豆まきとか 菖蒲湯に入るとか冬至にかぼちゃ食べるとか やはり節気の行事ってのは大昔から意味があることなんだと」
「ええと じゃぁ 大晦日はぁ?」
「年越しそば食って 新年明けるまで寝ずに過ごすことですかねぇ」
ゴーーーーーン
除夜の鐘が遠くに聞こえて
バー夢幻 テレビで紅白歌合戦も終わり 行く年来る年がはじまり
新たな年を迎えました。
ハッピーニューイヤー!
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