【恋煙】

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いつも、 何かが、 物足りない様子なのに、 自分のことより、 私を優先してくれたね。 台所に移動して 音を立てないように 少しだけ、水道をひねり、 空き缶を簡単に(ゆす)いだ。 それから、 お菓子の袋や雑誌の 散らかったテーブルの上と ゲームのディスクを片付けた。 こっちは、 自然消滅の会わない予定 だったのにな。 ちゃんとけじめをつけたがる りゅーじが、 りゅーじらしくて ほっとけなくて、 しょーがないな、って 思って、 そんなりゅーじが大好きだった。
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