邪魔するなら許さない

3/34
467人が本棚に入れています
本棚に追加
/349ページ
しかも25の若さでイベント会社を経営してるとなれば… 女がほっとくわけがない。 「他のコじゃ逆に、甘さ求められるし」 「それ単なる我儘じゃん。 自分は欲しいくせに求められるのはヤダなんて」 「けど俺、月奈になら求められてもいいよ?」 そう挑発的な笑みを向けられて… 思わず胸がドキリと跳ねる。 そんな事言わないでよ… 騒ぐ心を慌てて抑える。 「うわ、確信犯。 あたしなら何言っても求めないからって」 「そんな事ないよ。 だって月奈、ベッドでは求めてくるじゃん」 「それはっ…セフレだからね。 そこは求めるでしょ」 だけど。 誉はいつも愛があるように抱いてくれるし、1年もそんなふうに抱かれ続ければ… つい、その心まで求めてしまう。 もう誰も好きになりたくないのに。 誰とも付き合う気なんてないのに。 あたしは、4年前の別れをずうっと引きずってる。 今でもたまに、夢でうなされるほど… それでも誉とこういう関係になってからは、だいぶ落ち着いた。 それは、誉に惹かれ始めたから… 出会ったのは行きつけバーだった。 お互い常連同士で、顔見知り程度でしかなかったけど… ある日。
/349ページ

最初のコメントを投稿しよう!