邪魔するなら許さない

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* * * 「(いさむ)、まだ受け付けてくれるクリーニング屋知らない? 明後日着るんだけど、明日は県外イベントで行く暇なくてさ」 隠れ家BAR『Cyclamen(シクラメン)』にやって来るなり、マスターにそう訊く誉って呼ばれてる人。 「いやどこも無理だろ。 あっ、でも1件知ってる」 とマスターから手のひらを差し向けられたあたしは… 「えっ」とこっち向いた誉って人に、戸惑いながらも会釈した。 「月奈ちゃん、クリーニング屋で働いてんだよ」 「はい。 うちでよければお預かりしますよ?」 「ほんとにっ!? うわ助かる… お願いしますっ」 「はいっ。 じゃあ明日、ここに持ってくればいいですか?」 「そうしてもらえると有り難いけど、何時になるか… あっ、じゃあ連絡先聞いてもいい?」 そうして後日。 助かったお礼にと、食事に誘われたあたしは… 「いえ、自分の仕事をしただけなので」と、お断りしたものの。 それが気に入ったらしく。 何度断っても、度々食事に誘われるようになり… バーで会えば、一緒に飲む羽目になり… ある時、突然。 「じゃあさ、食事がダメなら… 俺とセフレになってよ。 俺も、誰とも付き合う気ないからさ」
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