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「やっぱり、受けてあげるべきかしら」
と、彩は泉字の背中を見ながらポツリと言いました。
「やめときなって、あんな迷惑なやつ」
「そうだよ、彩が可哀想だよ」
と、村の皆は心配そうに言います
でも、彩は何度も、花のことにしか目がない自分に好意を寄せてくれる理由をいつの日か知りたいと思っていました。
しかし彼、泉字は、いつも決まったセリフを言うだけなのでした。
肝心な部分を知らないのに、受けるはずがありません。
恋人になるとは、互いの好意が一致することであると、村の皆から教わっているため、彩は、断るしかありませんでした。
それでも、なお告白してくれる泉字の事を彩は忘れられませんでした。
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