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私の名前は琴音。今は屋上に居る。言わずとも分かる人には分かるだろう。
フェンスに手を掛けて向こう岸に足を入れる。そのまま手を離せば、落ちてしまうだろう。
後ろから勢いよく扉を開く音が聞こえる。
あぁ…やっと来たか……
古谷)琴…音……!!
天野)待ちくたびれたよ、結月ちゃん?
古谷)琴音…!やめてよ…!なんで……
頬を伝う何かを必死に拭いながらこちらを見つめてくる結月ちゃん。
天野)少し…昔の話をしようか…結月ちゃんもきっと分かってくれる。
古谷)琴音っ…うぅ……あ、あ……
その場で泣き崩れる結月ちゃん。
名残惜しいが…決めてしまったのはもう変えるつもりは無い。
回想へ__
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