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「あ、鈴木くん、こんばんはー」
丸福さんが俺を見て、ニコッと微笑んだ。
その横で高梨さんは長い前髪の隙間から俺を見てペコッと頭を下げた。
もちろん無表情で。
「私達、今日とっても楽しみにしてたのー、クラス会開いてくれてありがとー」
「楽しみ…だったんだ?」
「そうだよー、ね?」
丸福さんの言葉に高梨さんは2、3度頷いた。
「高梨さんちょっと緊張してるらしいけどー、でも友達できるチャンスだしねぇー」
へぇ…高梨さん、友達作りたいの?
そういう気持ちはあるんだ?
…じゃあ俺とも話しをしてくれたっていいじゃないかー!
同じテーブルになろうよ!
という願いをこめて、高梨さんが引いたくじを見る。
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