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「あれ、もう開始時間だけど１枚余ってる」
くじを持っていたエリちゃんが席を見渡す。
空席はすぐに見つけた、高梨さんの向かいだ。
「一番奥が空いてる」
「ホントだ…んー？誰がいないんだー…？」
それもすぐに分かった。
「清水真美さんが来てない」
同じ実験の班員は覚えたから、すぐに分かる。
「あー、そうかも、見てないなぁ」
「遅刻？んー、でもエリに連絡来てないけど」
先に始めようかと思った矢先ガラス越しに見えた金髪。
「！！」
自動ドアが開いた瞬間、目を見開いた。
金髪、上下黒のジャージ、顔の左側は…すり傷で血が滲んでいる。
ケンカでもしてきたんですか、番長ー！！
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