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「鈴木くん、幹事お疲れ様ー」
向かい側に座る丸福さんがニコニコしながら俺の前に取り分けたサラダを置いた。
「ありがとう丸福さん」
「フクちゃんとかフクって呼ばれてるからー、鈴木くんもそう呼んでくれていいよー?」
「あ、そう?んじゃあフクちゃんって呼ぶね、俺のことも名前でいいよ」
「分かった、颯斗くんって呼ぶね」
「あ、僕もフクちゃんと颯斗くんって呼んでいいかな?」
「俺もいい?」
俺たちの会話に入ってきたのは、一緒のテーブルになった男子。
相田 進(あいだ しん)は俺の横。
和田 透(わだ とおる)はフクちゃんの横に座っている。
2人は我がクラスの名簿の最初と最後で、2人の雰囲気も名前の字面も似てるから、しばらくはどっちがどっちか分からなかった。
相田くんの方が少し背が高いということだけで、2人はあまりパッとしない地味な男子だ。
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