164人が本棚に入れています
本棚に追加
「颯斗くん、どうしたの?なんか顔色悪いよー?」
「大丈夫、うん、あはは…」
空になったグラスを持って、文太先輩のいるカウンターに向かった。
「おかわりください」
「早いな、まぁ、お茶だから止めはしないけど」
文太先輩がウーロン茶を注いでる間、振り返ってみんなの様子を見る。
割とあちこちでワイワイ盛り上がってるようだ。
翔がいる窓側のテーブルがやたら盛り上がっている気がする。
「良かったな、みんな来てくれて」
「んー、これで少しみんな打ち解けてくれればいいんですけど」
「お前ほんと良い人だな、大丈夫だよ、気持ち伝わってるって」
それならいいけど。
筒井と清水さんの会話を聞いているだけにしか見えない高梨さんも、自分から話せるといいんだけど。
文太先輩からグラスを受け取り、席に戻った。
フクちゃんの向こう側にいる高梨さんの様子が知りたいけど、残念ながらフクちゃんで見えなかった。
最初のコメントを投稿しよう!