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エリちゃんと文太先輩のところに行くと、エリちゃんが時計をチラッと見た。
ブランド物の高そうな華奢な腕時計だ。
「あと15分で終わりにして店出なきゃいけないんだって」
「次の貸切客が入ってるんですよね?」
「そう、結婚式の後らしいからさ、アルコール入った客も来るだろうし颯斗たちこの店からサッと出てったほうがいいと思うんだよな」
文太先輩は両手を顔の前に合わせて、ごめんと言った。
「9時には来ちゃうからあと15分でお願いしていい?」
「エリとカナ、カフェでバイトしたことあるから文太先輩手伝おうと思ってー、ちょっとご馳走してくれるらしいし」
「もしこの後、クラスで二次会行くなら教えて?準備手伝ったらすぐ行くから」
二次会…?
そんなこと頭にも無かった。
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