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「フクちゃん、二次会どうする?」
「えー…っとー…」
フクちゃんは後ろを振り返った。
視線の先には、高梨さんがいる気がする。
「あ、高梨さん次第、って感じ?」
「うーん、そうだねぇ、アパート一緒に帰りたいからさぁ」
「そっか、同じアパートだし、ここから遠いし」
「うん、私は行ってもいいんだけどー、高梨さんはどうかなぁ?こういうの苦手そうだしー…」
「分かったよ、高梨さんに聞いてからでいいよ」
ニコッと笑ったフクちゃんにお礼を言われた。
高梨さんのテーブルは一番奥。
そこまでに45人のクラスメイトに出欠を聞いていくのは割と面倒だった。
高梨さんに聞く直前には出席は16人だけだった。
いきなり決まったし、まぁこれくらいかな。
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