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朝7時ピッタリ、アラームと同時に目が覚めた。
高校の時バスケ部で早朝練習があった時は6時に起きて俺と爽子の朝食と弁当を作ったけど、大学生はちょっと違う。
昼飯は学食に行こうと思ってるし、何より9時までに講義室に座っていればいいのだから、起きる時間も遅くなった。
リビングに行くとやはり爽子がバタバタと何かを作っている。
「爽子、おはよ」
「朝ゆっくりできるなら朝食くらい作ってくれてもいいのに!」
爽子の絶えない文句を聞きながらダイニングテーブルのノートを見た。
“固めのオムライスも美味かった 父”
「父さんには固めの卵のだったの?」
「ふわトロは作ってすぐならおいしいけど時間経つと卵はどうせ固まるでしょ?凝固性あるんだから」
朝から卵の性質について熱弁する爽子は、かなり優秀な頭脳の持ち主だ。
東大も狙えると言われている。
それ故に爽子に口喧嘩で勝ったことはない。
まぁそもそも女子っておしゃべり好きだしなー。
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