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プロローグ
「は?」
俺は友人から聞いた言葉に吃驚した。何故ならば、彼は現実的有り得ないだろうトンデモナイ発言をしたのだから。
「だからね。」
彼は、指を一つ立てて、俺に微笑んだ。
毎度思うが、彼の笑顔は恐ろしい程完璧だ。俺の前では滅多に見せない方の笑顔で俺にトンデモナイ話の真実味を感じさせた。
「この世界は、BLゲームの世界で俺のポジションは悪役なの。そして、俺はそのゲームを前世で体験した事がある。所謂転生者なんだよ。」
余程間抜けな顔でもしていたのだろう。彼はいつものように小さく息を吐きながら笑った。
赤く煌々と輝く太陽が教室の広い窓から入り左眼が眩しかった。
夕焼けで紅く染まる彼が恐ろしく感じたのは一体なぜだったのだろうか。
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