ボルゲベルグ国

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居住 峻嶮な山間という地理の都合上、山の上でのみの生活はほぼ不可能とも言える。そこでこの国は、山の上と鉱山を下った先にあるカルデラ湖という二層に分けた生活圏を保持している。特にカルデラ地帯は外からは大層見えにくく、住むには非常に適しているため、生活の拠点となっている。 ・山岳地帯:強風に晒される、ボルゲベルグを代表する地帯。航空輸送の発着、鉱山開拓の拠点、関所と主要な要素はすべてここにある。山肌に沿った道は狭く、大人二人並べば隙間がないほど。 ・古代隧道:山岳とカルデラを繋ぐ唯一の道。全長5km。年中寒く、コウモリが棲みついている。現在は徒歩か、大型の鳥を使った移動しかないがトロッコの建設が予定されている。 ・カルデラ地帯:巨大なカルデラのほとりに住居群が立ち並ぶ平和な場所。上を見れば山が天蓋のごとく伸び、空が覗く。太陽は正午にしか差し込まない。居住と店、宿などがあり、ひな鳥の育成もここで行われている。 ただし、弱点として穀物の生産力が弱く、穀物は鳥を使った空輸と行商人の交易に頼っているというのが実情。隧道の貯蔵庫に多少の蓄えはあるものの、兵糧攻めに遭えばかなりの苦境に立たされる。故に鉱石をトレードにかけた貿易関係を維持しているのだ。
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