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〜先輩からの呼び出し?!〜
「ユノさんとはどういう関係なの?」
「え・・・?どういうって・・?」
「もう、ユノさんと寝たのか聞いてんのよ!」
「え///////」
「その様子だと、まだのようね。悪い事は言わないから、ユノさんは諦めて?」
「・・・・・・」
「ちょっと聞いてんの?!」
「やっ・・・!!」
叩かれそうになって、思わず目を瞑る
「・・・お前、何やってんだよ」
「きゃ!!ユノさん・・」
ドスの効いたその声に、瞑っていた眼を恐る恐る開けた
「-?!」
そこには、振り上げた女の手を掴んだユノさんの姿があった
「ご・・・ごめんなさい・・// さ、みんな帰るわよ!」
あっという間に女の集団は僕の前から姿を消した
「怪我はないか?」
「え?あ、はい。 あの・・・ありがと・・ございます・・」
僕はドキドキしていることを悟られないように、すぐに握られた手を解き、すぐにその場を立ち去った
背中に刺さるような視線を感じる
でも、僕は振り向かなかった
今はただ、ユチョンさんの言葉を信じるしかなかったから。
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「ユチョン!」
「あ、ユノヒョン!!」
立ち入り禁止の屋上へと続く階段から降りてくるユチョンを見つけ、声を掛けると、すぐ後ろを歩くジジの姿が目に入った
一瞬目が合うものの、すぐに目を逸らされてしまった
ユチョンには釘を刺した筈なのに
なんで二人が一緒にいたのか、気になってしまって、だからと言ってユチョンには聞けずにいた。
心ここにあらずな会話を交わし、ユチョンとは別れた。
遠くでチャイムの音がする
俺は、無意識のうちに、ジジの姿を探して1年の教室がある棟へと足を踏み入れた
目の前で、3年の女たちに連れ出されるジジ
あいつらは確か・・何度か相手をしてやった奴だったな。もし、ジジに手を出したら、女といえども容赦しない
俺はこっそり後を付けた
女どもに囲まれて、困った顔をするジジが愛おしくて、今すぐにでも助けたかったが、少し様子を見ることにした
そして、女が手を挙げた瞬間、自分でもびっくりする速さでジジの助けに入ってた
俺の顔を見て唖然とする女たち。そして、蜘蛛の子を散らしたように立ち去って行った
ジジは、俺にお礼だけ言うと、握りしめた手を解きすぐにこの場を立ち去ってしまったんだ
本音で言えば、少しでいい、話がしたかった
気のせいだろうか?俺・・・なんか、ジジに避けられてるような気がするのは、、
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