〜ゲームの始まり〜

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一夜にして俺とジェジュンが付き合ってることが広まった 広まったというか、俺が広めた。誰に言うのが手っ取り早いのか、熟知してるからね。 さあ、どうする?ユノヒョン。ヒョンなら、ただ指を咥えてるだけなんて事ないよね?本当に欲しいものは、必ず手に入れる男だから。 て言うか、とりあえず俺と付き合ってるって方がジェジュンの為でもある。 ユノヒョンの息のかかってる奴はタチの悪い奴が多い。それに比べ、俺の周りは。物わかりのいい女ばかりだからね。 ユノヒョンとの噂で、ヒョンの取り巻きの女たちに下手にジェジュンに近づかれたら、鋭い奴にはバレちまう アイツが男だって。そんな事になったら、元も子もない 慎重に。 でも、あわよくば俺の物にしようと思ってる…って事は、秘密だけど(笑) 早速、彼氏面して女子寮にジェジュンを、迎えにいく。 周りの女たちはため息をつくけど、攻撃してくるようなことはない。そこがユノヒョンと俺の違い。 ま、それはしょうがない。学園一の財閥ゆえヒョンを狙ってる女は多い。 しかも彼奴は鈍感な上に、女心も遊び方も知らないから、下手に近づけば、取り巻きの女たちに痛い目にあう。俺はそう言う女たちを何度も見きている。 なんの権力もない女が丸腰で近づけば血を見ることになるだろう。女の世界はそんなもんだ。 きっとジェジュンは普通の家の子だと思うから、こんないざこざに巻き込みたくなかった ただでさえ、男である事がハンデなのに、ヒョンの取り巻きはしつこいから・・バレたら、学園を追い出されることになる。それだけは避けたい。 とりあえず、ユノヒョンの取り巻きの目をジェジュンに向けない事。これが第一だ そして、ほとぼりが冷めるまで様子を見よう きっと二人は惹かれ合ってる。でも、障害が多すぎる 「ジェジュン、おはよ」 「お・・おはよ、ユチョンさん」 「これから、毎日迎えに来るから」 「え・・・?」 「取りあえず、俺の言う事を聞いて?此処、追い出されたくないだろ?」 ぶんぶんと縦に首を振る姿ですら愛らしい。 ほんと、男にしとくのはもったいない。 「俺にしとけばいいのに・・・」 「え?」 「・・・・何でもない」
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