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「実はさ、俺・・ジェジュンに告白されたんだ」
嘘だろ?そう思った。
ジジはユチョンの事・・・?そんな馬鹿な
アイツとは何の接点もない筈なのに。いったいどういう事なんだ?
あの日、ジジを寮に送ってった時。目を合わせただけで頬を染めていたのに。”好かれてる”そう思ったのは、俺の思い違いだったか?
そんな筈は・・・
「付き合う事にしたよ。美人で俺のタイプだったしね。」
昨日のユチョンの言葉が頭の中でぐるぐる回る。
「ああっ!!もうっ!!」
アイツ・・・どういうつもりだ?
しっかり釘を刺したはずなのに・・
手の早いアイツの事だ。うかうかしてたら、マジでアイツにジジを取られるんじゃないか?
焦りと不安で一睡もできなかった
俺はどうすれば?
取りあえず、抜け殻のまま支度して学校へ向かう。
同じ敷地内とは言え、20分は歩く。
今日はやけに足取りが重い。昨日眠れなかったせいか、いつもより長く感じる
「ユノさんおはよう♡」
「・・・・・・」
「おはようございます♡ユノさん」
「・・・・・・」
「・・・どうかしたんですか?」
「・・・・・・・変なユノさん」
途中女どもに囲まれるが、俺が無反応だとつまらないと思ったのか、どんどん先を歩いていく
「はぁ・・・」
どんよりした天気で木々の影がいつもより濃くさらに光を遮る
まるで俺の心を映してるようだな。
「ヒョン。おはよう・・今日は珍しく一人ですか?」
なじみの声に振り替えるとチャンミンが居た
「え?・・・ああ。まぁ・・」
「珍しいこともあるんですね」
「そうか?」
「いつもは女たちに囲まれてるくせに。自覚ないんですか?お?」
「そうだったっけ?」
「そうですよ。いつもは道一杯に女たちをはべらかせてるじゃないですか。あれ、邪魔なんですよね・・」
「・・・ごめんな」
「ヒョン。ほんと、どうしたんですか?具合でも悪いんじゃ・・」
「別に・・・」
「・・・ならいいですけど。ヒョンが謝るなんて珍しっ・・雨でも降んなきゃいいですけど」
「失礼な!」
「じゃ、僕は・・日直なんで、先に行きます」
そう言うとチャンミンは颯爽と去って行った
ホント、アイツ無駄に足なげーから歩くの早いな・・
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