19人が本棚に入れています
本棚に追加
チャンミンの姿が見えなくなった後、後ろで何やら楽しそうな声が聞こえた
チっ・・・人がこんなにブルーなのに、楽しそうにしやがって!!
苛立ちながら振り返ると、そこにはユチョンと・・ジジがいた
「・・・・・ジジ」
「あ、ユノヒョンおはよ。今日は早いね」
「・・・・・・・・・・・・」
ジジは俺と目を合わそうとはしない
その様子に気づいたのか、ユチョンは”じゃ、お先に”そう言ってジジの肩を組むと歩いて行ってしまった
「・・・・・・・・あ~もう!!どいつもこいつも・・何なんだよ!!」
俺は手あたり次第、木にパンチした
「はぁ・・・はぁ・・・。ちくしょう・・痛てーじゃねーか・・・」
血の滲む拳を握りしめ、空を仰いだ
「・・・・・・・・・・・」
ポツポツと雨が頬を濡らす
天気まで俺を裏切るんだな・・
次第に強くなる雨粒
俺は雨が降ってるのをいいことに、何年かぶりに声を上げて泣いた。
こんなにも自分の思い通りにならないことが生まれて初めてで、自分ですらどうしたらいいのか分からなかったから。
「くそっ・・・//」
膝から崩れ落ちる
**************************************
ユチョンさん、思ってたより悪い人じゃないみたい。お金持ちみたいだけど、それを自慢するようなこともなく、一緒に居て楽しい。
こんな人が友達だったら、毎日楽しいだろうな・・
「あっは・・ユチョンさんて、面白いですね」
「だろ(笑)」
「あ・・・・・」
ユノさん・・・
後ろ姿ですぐにわかった
「・・・・・ジジ」
「あ、ユノヒョンおはよ。今日は早いね」
「・・・・・・・・・・・・」
僕は目を合わせることすら出来なかった
何事もなかったように、後ろ髪惹かれながらもユチョンさんと通り過ぎる
「「・・・・・・・・・・・」」
さっきまでの楽しい雰囲気が一変、暫くお互い無言だった
暫くしてユチョンさんが口を開いた
「・・・・やっぱ、ユノヒョンが好き?」
「・・・・・・はい」
「・・・・・そっか」
最初のコメントを投稿しよう!