〜降り止まない雨〜

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〜降り止まない雨〜

途中ポツポツ降ってきた雨も学校につく頃には、本格的な雨になっていた ユチョンさんと別れた後、寂しそうな顔をするユノさんが気になった ユノさん・・・傘、持ってたかな? 僕は、無意識のうちに自分の折り畳み傘を持って、来た道を戻った 視界の先には膝をつき項垂れたユノさんの姿があった スッとユノさんの前に立ち傘を差しだす 顔を上げたユノさんの瞳に完全に心を持っていかれ、視線を逸らすことが出来なかった 「ジジ・・・・・・・」 蛇に睨まれた蛙とでも言うべきか?熱を持ったユノさんの視線に身体が固まり動かなくなってしまった そしてすぐに後悔した ”ユノさんと二人きり” どうしよう・・・そう思った時にはユノさんの腕に抱きしめられていた 衝撃で足元に転げ落ちる傘 「ジジ・・・・・・」 「ユノさん・・・」 胸の鼓動が早くて、今にも飛び出してしまいそう。何よりもユノさんに鼓動の早さを聞かれてしまいそうで恥ずかしかった 「は・・離して・・ください///」 「・・・・・・」 雨でへばり付くシャツ 全身びしょ濡れの二人。 どうしよう・・・ 雨音に交じって、遠くで誰かの話し声が聞こえる ユノさんは僕の手を握ると、どこかに走り出した 「え・・・///ちょ・・ユノさん///」 「・・・・・・・・・・」 ユノさんは無言のまま、僕の手を握り走る 「はぁ・・はぁ・・」 小さなログハウスのような場所に連れていかれ、戸を閉めた途端、ユノさんの唇が重なった 「ん・・・///」 離そうとしても、身体をがっちりホールドされて身動きが取れない ”これ以上はダメ” ”バレちゃう” それと同時に僕の中の何かが疼いた 「だ・・ダメ。。ユノさん」 「何で?もうユチョンとそういう事したの?」 「・・・・・・//////////」 首をフルフル横に振るのが精いっぱい 「そう。良かった」 「え?」 「ううん。何でもない」 再び重ねられる唇 ユノさんの手がシャツに伸びた途端、僕はユノさんを突き飛ばした 「ダメ////」 「そのままだと風邪ひくだろ?」 「でも/////」 「・・・何もしないから」 「・・・・・・・・・・」 ユノさんは僕から離れ、奥の方からバスタオルを取り出して僕に手渡した
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