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ジェジュンと校舎内で分かれた後、自分の教室に入ってどんよりとした窓の外をジーッと見つめていた
「雨、結構降ってきたな・・」
天気予報じゃ曇りだって言ってたのにな。
その時、見覚えのある人影が校舎から出て行くのが見えた
「ジェジュン…」
それが直ぐにジェジュンだと分かったけど、俺はあえて後を追わなかった
ユノヒョンに会うのは確実だと思ったけど、俺は、見てみない振りした
キーンコーンカーンコーン・・
フフっ…彼奴も結構大胆だね。俺という彼氏がいながら…
まあいい。
少しだけ、野放しにしてあげるよ。ジェジュン…
俺が独り占めしてたら、フェアじゃないからね。でも、ユノヒョンの取り巻きの子達には気を付けて?あいつら、容赦しないから
そして2限目が始まった頃、
”雨、上がったな”
やっぱり予報通りだったのか?そんな事を思いながら
ふと、視線を下に向けた時、二つの人影が目に入った
ユノヒョンのすぐ後ろを歩くジェジュン
”あいつ等・・やっぱり一緒だったか”
「先生!」
「何ですか?ユチョン君」
「あの、お腹が痛いので保健室に行ってもいいですか?」
「どうぞ?一人で行けるかしら?」
「大丈夫です」
俺は教室を抜け出し、外へと続く昇降口へと向かった
二人の後ろ姿を見つけ、話しかける
「二人でどこ行ってたの?」
一瞬ビクっとした後二人が振り返る
「ユ・・・ユチョンさん・・///」
あからさまに顔を赤くして目を逸らす
「ユチョン・・・」
「ジェジュンどこ行ってたんだよ?探したんだぞ?」
ヒョンに一瞬睨みを入れながらジェジュンに話掛ける
「ご・・ごめんなさい///」
「・・・・・」
「ふ~ん・・まあ、いい。ユノヒョン、俺の”恋人”に手、出さないでくれる?」
「・・・・・・」
一瞬、嫉妬に歪んだ顔を俺は見逃さなかった
ほ~んと、二人ともわかりやすっ!!
でも、この様子だとジェジュンも”告白”はしてないんだろうな。
ま、いいとこキス止まりってわけか。
それ以上はバレちゃうもんね?ジェジュンちゃん?
「フフ・・」
「・・・何が可笑しいんだ?」
「別に」
あ~ほんと、面白い。暫くは面白いおもちゃが出来た。もし、二人が上手くいくようなことがあったら、十分にお礼してね?
ユノヒョンの肩をトントンとあやすように叩き、ジェジュンの手を引きその場を去った
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