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 いとこの兄ちゃんがぼくにくれたのはお花の種でした。黒くてまん丸くて、白いハートの模様が付いてます。なんだかフクロウさんの顔みたいです。 「それはフウセンカズラの種だ。ちゃんと世話できるか?」 「うん!」  あこがれの兄ちゃんがくれたお花、しっかり育てようと思いました。  それじゃあまた来るね。と、兄ちゃんは帰って行きました。違うな、出発しました、と言った方が正しいかもしれません。  兄ちゃんは飛行機のパイロットです。またどこかの国へ飛んでいくんだそうです。色んな所を飛び回る兄ちゃんは本当にかっこよくて、自慢の兄ちゃんです。  ぼくはフウセンカズラの種を鉢に植えて、お水をあげました。
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