チャプター1/ケイコ、エロマックス(?)オトコと出会う

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その2 ケイコ 「キミさ、いいねえ…、その気の強いところ。ストレートで何ともだ。これでむっちりボディーだったら、彼女の一人にしたいとこだけどなあ…」 「ふざけんなー!」 私は自慢のバカでかい声で周囲を気にせず怒鳴りつけてやったが… 「アハハハ…、でっかい声だな、参った(大笑)」 このエロ男も回りなど、ハナから気になどならないドン感だったようだわ ... 「おーい、テツヤ、またヨソの学校の子にちょっかい出してんのかよー!そろそろ集合かかるから行くぞ!」 同じジャージ着てる部活仲間らしき男子が100Mくらい先から声をかけてきたよ 他にも私の大声で何人かが振り向いたり、クスクス笑ったりしてるし‥ 「おー、今行くよ。…あのさ、キミは滝が丘の新入生だろ?」 コイツめー、私の素性を調査済だったのか! だが、こここでもこのエロ野郎は、私が何かしゃべる前に何とも素早く言葉を出すんだわ 「実はさ、滝が丘さんってことで頼みたことがあるんだ。今、集合かかってるから、オタクの次のレース終わった後ここに来て。待ってるから。じゃあ…」 そこまで一気にまくし立てるとコイツ、私を背にして全力でグランドに向かって走り出したよ まさに目にもとまらぬ速さで さすが陸上部… ... 「おい!ちょっと待てって…!」 私はそいつを追って走ったよ したら、振り向いたわ 走り中のアイツ… そんで… 「ああ、準決勝がんばれなー。予選はダッシュが遅かったから、その長い足もっと早くフル回転だぞ。なら、健闘を祈る!」 私は思わず立ち止まってポカンと口を開けてたよ 「お、おいー!」 そう次の言葉を投げかけた時は、もうそのエロ男は100M以上先を走っていたわ アイツ、私の予選チェックしてたのか… …そうか! あの男はストーカーだ! よし、リミに現場を見届けさせて、その場で証拠を取ったら大会の係につき出してやる! まあ、その前にとにかく次のレースに集中しなかきゃ… ふう…、あのエロ男め 大事な新人戦だってのに、とんだ茶々を入れやがって!
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