序章:綻び

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ーーニホン、某所、[ノーマル]ーー 「ったく、こんな辺鄙な所ばっか狙いやがって」  白き輝きを放つファクター。その搭乗者は[シェス・ラックス]であった。 ーーシェス君、なるべく流れ弾を出さないようにね。 「分かってる。サポートは任せるぜ」  声が了解の返事をすると、シェスは球体型のコックピットでファイティングポーズを取る。  この動きに合わせるようにノーマルもファイティングポーズを取った。一方のゼイ・リーヴァは簡素なスラスターを噴かせて逃げようとする。  そこでシェスは地面を蹴り、ノーマルはゼイ・リーヴァへ向けて走り出した。
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