はじめての××本

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はじめての××本

あれは中学一年生の時の初春だった。 小学六年生の時に少女漫画が原作だと思ってみたアニメがBLアニメだった。始めは男同士の恋愛ものに抵抗があったし、なにより同性で恋愛するという発想がなくて衝撃を受けた。でもストーリーが好きで、好きなキャラもできて、1話、また1話と読み進めるうちに、BLアニメをネットで検索するようになった。学校では秘密にしなきゃと思っていたこの趣味も、すごく身近に同士がいて、いざ2人で本屋で初BL漫画を買うことに… 本屋に入り、まずBLコーナーの場所がわからない。いつも見ている少女漫画コーナーには置いていなかったから、本屋を練り歩いて見つけた…が、裸の男と男が抱き合ってる表紙などが陳列されているため近づくのが躊躇われた。どうしようかと悩んだ末、交代交代に1人が目当ての本を探し、もう1人は知り合いがいないか周りをチェックした。知り合いとばったり、なんてアクシデントもなく、手早く任務を終わらせた。会計場所に立っていた店員さんが女性だったのが唯一の救いだったといまでも思う。 2人とも好奇心旺盛な新米腐女子。少ないお小遣いで買おうと思う本は純情キャピキャピものではなかった。お互いボディラングウィッジについて語り合う度胸がなかったため、そのあとはお互い話題にも出さず帰路についた。 なんてこともあったなぁ…」 現在大学生の腐女子は思い返す。今ではこのご時世、自粛を余儀なくされているため、腐レンズとの通話が毎日の楽しみ。 ご想像通りあんなことやこんなことも話してます。はい。恥なんてもの、とうの昔に捨ててまいりました。ちなみに最近流行っているのは自作BLタイトル評論会。タイトルからどんな帯がいいか、受け攻めを考えるのめちゃくちゃ楽しいです。おすすめですので、機会がございましたらご友人とのご歓談のネタになさってください。
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