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三月下旬、お花見に行く予定だったが、幹先生が体調を崩してしまい、キャンセルになった。
その代わり、庭でお花見をしようと、幹先生はちょっとしたお弁当を作って、僕はレジャーシートを持って、幹先生の家の庭でプチお花見をした。向かいの家には、小さいけれど桜の樹が立っている。
「先生はなんで国語の教師になったんですか?」
僕はずっと気になっていたことを聞いた。幹先生は、お茶を啜ると、レジャーシートに座り直して、僕に向き合った。
「私が高校生のときの国語の先生がきっかけでした」
幹先生は、それからゆっくりと自分の人生について語り出した。
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