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大学に進学しても、僕は日記も小説も、書き続けた。もちろん、名前を丁寧に書くのも忘れなかった。
そして大学一年生の冬、僕は幹先生に年賀状を出した。幹先生からも送られてきた。そこでびっくりしたのは、彼女には旦那と子供がいたこと。家庭感は全くなく、年齢不詳だったので、初めて彼女のまともなプロフィールを知った。
子供は現在六歳、名前は風太。
旦那さんは大学時代から付き合ってるサラリーマンだそうだ。
そこから毎年一度だけ、年賀状でお互いの近況を報告した。たまに会いたいな、と思うことはあっても、彼女からの年賀状を取り出して、優しい気持ちに浸った。
結局、幹先生と再会したのは僕が社会人になって三年目のことだった。その年の年賀状に、時間があったら会わないか、と書かれていたのだ。
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