胸やけするほど甘くてゆっくりだけど!

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「だ、誰が誰に抱かれたって...?」 「関田が、」 「俺が?」 「佐々木に、」 「佐々木に?」 「抱かれた。」 「まて―――――!!」  一体何故そんな話になっているのだろうか。冗談でも笑えない。  俺は全力で首をふった。 「え、ちょ、まて!え、え、なんでそんな話になってんだ?それ笑えねぇから!」 「...じゃあ首のそれなに?」 「だから首のってなんだよ!」  本当に分からないと訴えれば野崎は眉を寄せてキスマーク、とだけ呟いた。 「は、...キスマーク、なんで、」 「なんでって関田の首についてるけど。佐々木とヤッたんじゃねーの?」 「だからなんでそーなんだよ。ヤッてねーし。処女佐々木にあげんの嫌なんだけど。」  恥ずかし気もなく堂々と言えば野崎は少し照れて口ごもる。 「処女とかゆーなよ。」 「...処女だろ。俺は、...初めてあげんなら野崎がいい...」  最後の方なんてもごもごしていてなんて言ってるか分からないだろう。頬を真っ赤に染めて小さな小さな声でそう言ったけれど野崎にはきちんと伝わったようだった。 「それ、ホント?」  どこまでも真剣な野崎の視線が俺にそそがれる。俺は小さくコクリと頷いた。
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