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「あま――――い。」
昼休み、昨日手を繋いだ事を佐々木に話せば佐々木はどこかで聞いた事のあるセリフを吐く。そして髪をわしゃわしゃとかきむしった。
「え、なにオマエら、え、え、考えらんねぇ...なんだその初々しさなんだその初々しさーッ!」
どうやら佐々木はとうとう頭もイカれたらしい。あー、とか、うー、とか意味の分からない言葉を発している。
「え、なにコレ。胸やけするよ俺、え、何オマエら、ムカムカすんだけど、どうしてくれんの、え?」
「...うるせぇよ。別にいーだろ。テメェもそろそろ1人に絞れよ。」
「は、ヤリチンなめんな。」
「死ね。」
自分でもどうしてだと思うぐらい野崎との関係は甘いと思う。
これはこれで幸せなのだけれど俺としてはやっぱりもうちょっとえっちな事がしたいと思うのだ。
「つか俺これから野崎とヤんのに何年かかんだろ...。」
ポツリ、と呟けば佐々木はぶはっ、と吹き出した。そして面白そうに口を開く。
「2ヶ月目でようやく手繋いだんだもんなー。ちゅーで後半年、...んでちゅーからSEXまで1年ぐらいかかんじゃね?きっつー…。そんなにオナとか我慢できねぇよ俺ー。」
「うっせえな!いちいち下品なんだよテメェは!」
「ぎゃー!」
ホント佐々木は嫌な奴だと思う。しょーもないぐらい馬鹿らしい。
ギロリ、と佐々木を睨めば佐々木はにやりと笑った。
「おにぃさんが一肌脱いであげよーか?」
「は?」
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