胸やけするほど甘くてゆっくりだけど!

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「え、俺なんか首についてる?」  首を押さえて野崎に聞けば野崎は酷く不愉快そうな顔をした。その表情に俺は急に怖くなる。  野崎が本気で怒っているのだ。 「わかんねぇの?心当たりとかねーわけ?それともしらばっくれてんの?」  いつもの優しい口調ではなく低く攻めたてるような野崎にびくりと俺の肩がはねる。  野崎の怒っている理由が分からなくて逆に怖い。 「...ごめん。ホントわかんねぇんだけど。」  おずおずとそう言えば野崎は、はぁ、と溜め息をついた。そして俺の手首を掴むとえらく乱暴に言った。 「なんで?キスとかしなかったから?俺超大切にしてきたじゃん。それが不満だった?関田はさっさとヤリたかった?俺は、...俺なりに関田を大事にしてきたつもりだったよ。ヤラなきゃ好きだって伝わんない?」  一気にまくしたてられて息をのんだ。いつもは絶対言わないような事を野崎は言う。  壁までじりじりと追い詰められて俺は意味が分からないと野崎を見つめた。本当に意味が分からないのである。  確かに野崎と早く関係をもちたいと思った。しかしそれを何故野崎が知っているのだろう。そして何故こんなにも怒るのか。  まったく意味が分からなかった。 「...なんとか言えよ。結局関田は俺の事なんか好きじゃなかったのか?...だから佐々木に抱かれた?」 「...は、...」  今とっても理解不能な言葉が野崎の口から出たような気がする。 「え、ちょ、まてまてまてまて」 「...なんだよ、」
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