魚と虫

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人の心を動かすのは、 人の心だけ 私には、心がない きっとこんなことが言いたいのじゃなくて もっと、 こう、 素直に伝えたいけれど、 それはすごく難しくて 伝わらない 元々口で言うのは苦手だけど、 文字で伝えることだけは 出来た でも、いざとなると、 自分を装う何かが邪魔をしてきて、 なんて言うか、 本来伝えるべきことから 空回りしてしまうんだ こうやって遠回しに言うことは良くないのかもしれないけれど、 きっとこれが私にとって一番伝えやすい手段であって、正解なのだと、 思った だからと言って なんだと言われても 何も言うことは出来ないけれど、 あなたの心の何かに少しでもかすることが出来たなら 私は十分にお利口だと思う 時が過ぎるのは早いけれど これがたとえ遅くすぎるものだとしたら、 私たちにとって意味は示さなくて、 むしろ私達をダメにしてしまうものになると思う この生きづらい時の流れの中で 「いかに上手く流されずに前を向いて進んだ者」 選手権が行われているのだと思う 威嚇しながら言葉を攻めていくのも良いけれど 私にはきっとこの口調があっていて、 もしそんな言い方をしても、 途中からは、 気付いたら一緒に喋っているような話し方になってしまうのだと思う 私は人と喋ることは嫌いじゃないのだと思う 人は好きだけど 上手に接することを頭で考え過ぎたんだなあ 時には思うがままに 動いてみるのも 本当に大事な事だと思う 私にはそれが足りないもの と 言えるだろうなあ
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