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「夕梨ちゃん、どうしよう……」  返信する前に、リビングのソファに寝転がってスマホを触っていた妹の夕梨花に相談した。 「はぁ~? 会えばいいじゃん。今時SNSで知り合って会うとか、普通だよ」 「でも……、でも」  会えない理由があった。実は私は、自分の写真と偽って、夕梨花の写真をたいきくんに送ってしまっていたのだ。  それを聞いた妹は呆れかえった。 「何勝手に私の顔晒してくれてんの? 馬鹿じゃん」 「だって……たいきくんに嫌われたくなかったから……」  夕梨花は可愛い。ぱっちり二重で、鼻が高くて、ほっそり小顔で、髪型もファッションもオシャレでスタイルもいい。  片や私は、野暮ったい一重の小さな目。度の強いメガネをかけているから、余計に小さく見える。しかも丸顔だしちょいポチャで二重あご。そして体格のわりに胸は小さい。くびれなし。脚太い。当然ファッションセンスなんて無いというか、似合うファッションが無い。  だからどうしても自分の写真を送ることが出来なかった。せっかく興味を持ってもらえたのに、ブスだからナシだわ~って思われたら、辛すぎるから。
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