15人が本棚に入れています
本棚に追加
時刻は18時になるところだ
湊が連れていきたい場所があると言って、あるビルにやってきた
警備員室の前まで来ると、窓から顔を覗かせ、そこにいた人に声をかけた
湊「おじさん。こんばんわ」
知り合いなのかな?
警備員「おぉ、湊来たか。今なら上がっていいぞ」
警備員さんは私たちが来ることを知っていたらしかった
湊「ありがとう。助かります」
すると、後ろにいた私に気づいたようで、窓から身を乗り出してきた
警備員「もしかして、湊の彼女?」
つぐみ「あっ、はい。こんばんわ」
誰だかわからないけど、湊の知り合いなら挨拶しておかないとだよね
警備員「あ~そう。どうぞごゆっくり」
親指を立てて頑張れ!的な感じでやってきた
つぐみ「はい。ありがとうございます」
何がなんだかわからないが、とりあえず合わせておこう
そんなこんなで2人はエレベーターに乗り、屋上まで向かった
ドキドキしながら降りると特に何もない、ただの屋上だった
湊はいったい何がしたいのだろう?
黙ったままの彼についていき、南側の手すりがある場所にひじをかけて話し出す
湊「今日、19時から花火上がるの知ってた?」
あぁそういえばそうだったかも
何日か前に遥と話したことを思い出した
遥が彼氏と行くんだと聞き、羨ましいと思っていたのだ
最初のコメントを投稿しよう!