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それからご飯を食べ終えると、2人は映画館へ向かった
同じ会社の人に会わないか、少し周りが気になる
ここで誰かに会ってしまったら湊と私の事がバレてしまうので、彼に気づかれないように確認しながら行動していた
本日の上映作品の一覧を見ながら、何を見ようか考えている
湊「どれにしようか?このホラーなんかよくない?」
それを聞いて私が一瞬ドキッとする
湊はホラー好きなんだね
でも、私は怖いの苦手で絶対見れないんだけどな…
つぐみ「えっ?無理、無理~。違うのにしよ」
慌てている私を見て、湊が嬉しそうな顔をしていた
湊「もしかして、つぐみ怖いのダメなの?だったら絶対これにしよう」
苦手と知ってあえてホラーを提案する彼はやはりドSだ
つぐみ「湊~。意地悪言わないでよ~」
少し潤んだ目で下から見上げる
湊「わかったって、冗談だから。本当におまえからかうの面白いわ~」
なんか複雑な気持ちになる
やっぱり私の知ってるいつもの湊じゃない
でも、今、目の前にいる湊も嫌いじゃないから戸惑ってしまう
彼にからかわれる事を、本心は嫌がっていない自分がいたからだ
もしかして私って、ドMなのかな
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